薪ストーブ用の薪を1シーズン自作は困難な理由

こんにちは

薪屋 いるくです

 

今回は「薪ストーブ用の薪を1シーズン自作は困難な理由」について書いていこうと思います。

薪ストーブユーザーなら誰もが薪の自作に憧れると思いますが、山林の伐採から実際に作業をしようとすると困難な事が多いです。

何故困難なのか考えてみました。

①木材を確保する

「田舎だから木なんていくらでもあるでしょ」と思うかもしれませんが

「山主を探す」

「木を切る交渉」

「伐採の届け出」(木を伐採するには届け出が必要な地域があります)

「燃やす木への知識をつける」(燃やしてはいけない木もあるので知識は絶対必要)

「木を切る技術」(資格がある程度では危険ある程度の経験が必要)

「木を山から出す技術、体力」

「木を家まで運ぶ」

これだけの作業が待っています。

薪屋さんも大体は原木を林業の方や市場から購入して原木確保をしている方が殆どで、薪屋でもしない事を一般人がしないといけない所からスタートしなければいけません。

特に「木を切る」「木を山から出す」この二つは危険と隣り合わせの作業が待っているので、一人で作業しないようにしないといけません。

②お金

意外とお金も必要になります。

まずは、道具と道具に必要な費用

チェーンソーとチェーンソーに必要な道具(約10万円以上)

薪割り機or斧(薪割り機約20万)(斧約数千円~数万円)

木を運ぶ為の車(新車なら約100万円)

燃料代(月約数万円)

これだけは最低必要でまた場所も必要になってきます。

原木だけの購入の場合でも車と薪割り機は必要になる場合が多く、決してコストは安くないです。

③時間

「薪なんてすぐに出来るでしょ」と思われる方もいるかもしれませんが、会社員の方なら休日を20日程返上しなければ作れません。

作業のやり易い春から秋までの休日は結構消え、雨風があれば作業出来ない日もあるでしょうし、原木から乾かすには最低半分には割らなければすぐに腐ってしまいます。

そうならない為には木を切っては素早く割りを繰り返す作業が待ってます。

因みに冬で外作業はやってられないのでおすすめしません。

④家族

僕の知り合いの話を聞いている限り一番面倒な問題は家族の問題です。

まず家族は賛成するかもしれません。

しかし、何故賛成するかというと上記の事を知らないからです。

家族の休日も潰す事もあるかもしれませんし、家族サービス出来る時間も無くなりしかも薪割り機の作業の騒音もあります。

膨大な作業を手伝わせてしまったりお金が必要になる事を後から知らせると中々大変な事になる事も・・・

まとめ

これだけの事を書いて脅しているように見えるかもしれませんが、自作するには何が必要でどれだけの事を自分が知っているかを理解しないと大変な事になりかねません。

薪屋の書いた文章なので「どうせ薪を買わせたいだけ」と思われても仕方ないですが、実体験や聞いた話を書いたつもりなので嘘はないと思います。

「いつでも切れる木をあり」

「木を切れて出せる」

「道具はそこそこそろってる」

「時間が膨大にあり」

「家族はこうした事が好き」

まだ条件はあるかもしれませんが、これだけの事は覚悟しないと1シーズンは作れないでしょう。

もし作るなら試しに「今年は1シーズンの1/4作ろう」という位の目標をたて、作れれば「来年はもう少し作ろう」なんて感じで少しずつ増やしていくのがいいかもしれません。

初年度から無理をして1シーズンなんて目標はとにかく大変です。

 

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